電気理論解説つき

第二種電気工事士 電気理論 問003

※ 公式の過去問ではなく、同じ論点を再現した自作問題です

問題

電線1本あたりの抵抗が0.15Ω、線電流が10Aの三相3線式配電線路がある。この配電線路の電力損失[W]はいくらか。

  • イ15
  • ロ26
  • ハ45正解
  • ニ78

解説

電力損失は各電線で発生する I²R の合計。三相3線式は電線が3本なので、 P = 3 × I² × R = 3 × 10² × 0.15 = 45W。 単相2線式なら電線は2本で P = 2I²R、単相3線式は平衡していれば中性線に電流が流れないので P = 2I²R。この「本数の係数」を取り違えるのが典型的な失点。√3 を掛けたくなるが、電力損失の計算に √3 は出てこない(√3 が出るのは三相の電力 P = √3VIcosθ のほう)。

この論点は、データセンターの現場でこう出てくる

データセンターの評価指標であるPUE(電力使用効率)は、サーバが使った電力に対して施設全体でどれだけ電気を使ったかの比率。空調が最大の要因だが、配電経路の I²R 損失もここに乗る。損失は電流の2乗で増えるので、高負荷ラックを増やすと配電ロスが跳ね上がる。設備担当が電流のバランスを見る理由がこれ。

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